テレビで放送される前日に、さぼうるへ寄った。
マスターは最初フロアにいなくて、帰り際声をかけると、これからはすぐに声をかけてね、今からイチゴジュース飲んでいきなさいよと言ってくれた。
そのときは人を待たせていたので、マスターまたすぐに来ますからと言って店を出た。
マスターはじゃあ、とコーヒーキャンディを私に手のひらひとつ分手渡し、私が見えなくなるまで店の表で見送ってくれた。
私はまたすぐに、それからもっと頻繁にこの店へ顔を出そうと思った。
他にも行きたいところが沢山あって、でもなかなか思うようには行けなくて、
それでも皆、少しずつ離れた場所で元気に毎日を送っていてほしいと強く願った。
忙しいとか時間がないは言い訳で、会いたい人にはきちんと会いに行く、時間を作る、そういう人でありたいです。すぐに会いに行けなくてもきちんと思い出す。
それから、いつまでも互いに忘れないような、そういう取材を続けていきたいです。