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20,Dec,2008 国立邪宗門の閉店
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来年出させていただくことになっている喫茶店の物語の取材をしている中で、35軒話を聞いて二度、国立邪宗門の店主・名和(なわ)さんのお名前が出てきました。
国立邪宗門は、2005年頃に撮影を担当したやはり喫茶店の本の中でも登場する老舗の喫茶店です。
戦争から生きて帰った名和さんは、最初は吉祥寺で店を開き、昭和30年に現在の場所国立へ店を移動させたそう。それから50年。
前述した35軒の取材の最中、名和さんの奥様が他界されたことは聞いていました。
それで、現在店がどんなふうになっているのかはずっと気がかりで。
35軒の取材を終えて、当初は2005年の方の喫茶本に登場する店の取材はしないと考えて作っていましたが、二度も名前が出てきたこともあり、その2軒の歴史では名和さんは重要なカギを握る人物でもあり、再度取材をさせていただきたいと考えを改めました。

今年の後半は、珍しくなんだか急に仕事が増えて、ミニ写真展をやったこともありこれまでよりもすごいスピードで時間が経っていきました。
11月頃に一度国立へ行けたらいいなと思っていたら、もう12月。
店を直接訪れて、名和さんに改めて取材をお申し込みしようと思っていました。
店へ行けたのは12月の15日でした。
ひっそりと暗い路地にある邪宗門の中は、別の世界のような独特な空間です。
中は結構な人で賑わっていました。
しかし、着席すると「閉店…」の貼り紙が。
ショックでしばし呆然としてしまいました。

店へ入る前は、今日の気分はウインナーコーヒーと思っていましたが、急遽ブレンドコーヒーに変更。
この一杯が、おそらくこの店での最後のコーヒーになると思ったのでした。
ブレンドは、店そのもの。
ブレンドコーヒーに砂糖もミルクも入れずに飲むのが、私なりのその珈琲店への敬意のようなものです。
以前は私はコーヒーにはほぼミルクを入れていましたが、多くの喫茶店に入り、取材したり、取材した数の倍以上の店へロケハンしたりしてコーヒーを飲み続けているうちに、ミルクを入れては味の違いがわからない(わかりにくい)と感じるようになってのことでした。
そうしたら今ではすっかりブラックで飲むのが自分の中での定番に。
味わって、最後の一杯をいただきました。

帰る頃にはほぼ満席になっていた店の多くのお客さんは、閉店の知らせをすでに知っていたのでしょう。
私はまったく知らずに足を踏み入れました。
店は普段よりもざわざわとしていた気がします。
店の中で流れる陽気なシャンソンが、いやに耳にこびりついていて。
着席した目の前の眺めを、たぶんずっと忘れずに私は年月を過ごしていくのでしょう。
閉店前に、間に合ってよかった。

帰り際、数名集まっていた店の女性スタッフたちに、名和さんと店のことを聞きました。
名和さんは亡くなられたのですか?と尋ねると、10日前に亡くなったとのお返事。
閉店すること、名和さんが亡くなったことも知らなかったことを告げると、店のマッチをふたつ手渡してくれました。
店を忘れないでくださいね、の言葉の代わりなのだと思います。

以前の取材で、当時すでに80歳を超えていた名和さんは、自分が死んだら店はなくなる、と言っていました。
店主が変われば、もう店は別の店になってしまうと。
だから、僕の代でおしまい、と。

店がいつかなくなる覚悟は、心のどこかで決めていました。
国立邪宗門は明日、21日の閉店だそうです。


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この日はコンパクトカメラしか持っていなかったのが悔やまれました。


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この店の最後の一杯。


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by makishiozawa | 2008-12-20 11:02 | 東京ノスタルジック喫茶店
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