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○東京ノスタルジック喫茶店75 珈琲 ワンモア(平井)-01
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ひと昔前の渋谷は、しっとりとした文化人の街だったという。
渋谷のちょうど井の頭線のガード近くに昔、ロロという喫茶店があった。三島由紀夫などの文化人が出入りしていたことが有名で、伝説的な店だ。
いつオープンした店なのかは定かではないが、昭和50年頃閉店。地上げが原因だったという。

「ロロは本当にコーヒーが美味くてね、だから三島由紀夫とかああいう人達が来たの。
渋谷はデパートができたりして変わっていったんじゃないかな。何しろ昔は大人の街で、センター街だって昔はあんなんじゃなかったです。」

そう話すのは福井明さん。福井さんは昭和30年代ちょうど20歳の頃に、ロロの従業員として働いていた。

「ロロはやはり自家焙煎していたんですけど、マスターがね企業秘密だからってお客さんにも焙煎した豆の色を見せないようにするんですよ。こう焼けばこの味になるなっていうのを盗まれるって。焙煎の具合をね。そういうおやじだったんですよ。従業員にも教えてくれなかった。
それであるとき僕に白羽の矢が立って、やり方を覚えて焙煎の跡を継いでくれないかって言われた。それが嫌で店を飛び出したんですよ。辞めちゃったんです。若いから責任持たされるのが嫌だったんです。まだ子どもだったからね。
だから焙煎は一切関わっていなかったけれど、豆は見ていたから色だけは頭に入っていたの。だから自分の焙煎を始めたときには、その色を思い出してやっていきました」


平井にワンモアがオープンしたのは昭和46年。今から37年ほど前だ。

「好みの問題ですけれども、僕はグリーンビーンズ、新しい生豆が好きなんです。
うちのコーヒーは全く酸味がない。最初から酸味のないコーヒーにしようと思っていました。ロロにいる頃から。ロロのコーヒーが美味しいのは酸味がないからだって思っていたんですよね。コーヒーの苦味っていうのは、薬なんかと違って絶対に舌や口に残らないんですよ。だからいい」


時代の変化、人々の生活の変化が喫茶店の風景も変えた。もしかしたら渋谷のロロも、その犠牲になった店のひとつなのかもしれない。

「店が休みの日曜日の午前中に、誰か別の人がやってるこういう店があったらいいなって思うよ。うちみたいな店が自分にもほしいです」

福井さんは最後にそう言った。どんなに居心地のいい店、コーヒーの美味しい店を作っても、自分は決してそこの客になることはできない。
渋谷にロロがまだあったなら、福井さんが休みを過ごす場所になっただろうか。そうなるには、渋谷は変わりすぎてしまったかもしれない。
平井という場所だからこそ、100%常連客という完全地域密着型の店が守られているのかもしれないと思った。
ワンモア以上に、福井さんが居心地よく過ごせる店があるのかは疑問だ。そう思わせる、さりげない居心地のよさがある店だ。

(単行本『東京ノスタルジック喫茶店』河出書房新社刊、より一部引用。)


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珈琲 ワンモア(平井)-02につづく
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by makishiozawa | 2009-11-18 20:58 | 東京ノスタルジック喫茶店
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