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○東京ノスタルジック喫茶店73 珈琲 木の実(小岩)-01
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木の実が始まったのは昭和30年、1955年のことだ。小岩駅の南口から徒歩10分くらいのところに、店舗面積15坪ほどの真っ白な温室の中に緑がいっぱいある喫茶店が開店した。

「父は製鉄会社に勤める技術者であり仕事一筋、母は専業主婦、典型的なサラリーマンの家庭でした。あるとき、父は腎臓を壊してしまい会社を長期休まなくてはならず給料は半減、もしも父がそのまま死んでしまうようなことがあれば、母は子ども三人を抱えて路頭に迷うことになる。生活費をなんとかしなければと母は思ったんです。商工会議所へ相談に行ったところで喫茶店開業を勧められた。そのときに紹介してもらったバーテンさんが、本当に腕のいい方だった。きれい好きで、何を作っても本当に美味しかったし素人の私たちにすべて教えてくれたんです」

すでに40歳を超えていた母がウェイトレスの修行から始めて店を繁盛させるまでに至ったのは、この出会いがあったからに相違ないと店主の山本義一さんは言う。
義一さんは14歳、弟の和勇さんは8歳のときだった。
父の手術も成功し会社へ復帰、山本家は新しく共働きの家庭となった。

昭和39年、隣に小岩信用金庫が引っ越してきて敷地を広くしたいということで、店の土地を売ることになった。そうして現在の場所である北口側へ移転、店が15坪から42坪になり広くなった。
母は相変わらず家庭と店を両立させていたが、店が大きくなったことで十数時間働いてもひとりでは手に負えなくなり、大学院生になっていた長男の義一さんがやむなく店を手伝うようになる。
義一さんは当時、法学者になる夢があった、しかし家に戻ると学業どころではなかった。お母さんと働いている人がいても人手は足りず、やがて弟の和勇さんも加わり、二人はいつしか母からそのバトンを受け継ぐ形となり、店の経営者となった。

店が始まった53年前には、町に喫茶店は1,2軒。1970年代、全盛期には83軒あまりの純喫茶が駅周辺にあった。
現在は小岩に純喫茶はほぼゼロ、生き残った喫茶店もスナック風になっていたり、チェーン店へと変貌していたりしてしまったと義一さんは言う。今となってはここは小岩で一番古い喫茶店だ。
そうなった理由があるとすれば、この彼らの心持ちなのではないかと思う。
店には1940年代に彼らの父が描いた油絵や、手がけたマッチのパッケージの絵などが飾られ、多すぎない程度に植物も置いてある。植木用に酸素を出す植物灯もあり、空気清浄機も稼動している。多すぎる植物は店内に不潔感を出してしまうが、きちんと手入れをした適度な量の植物は、お客をもてなすのにとても大事だと思っている。

義一さんと話をしていると、常にどうしたら店が少しでも良くなるかを考えていて、工夫したり、新たな試みをしているようだ。正直言って、ここまでいろいろ考えているのかと、少し驚いたくらいだ。
喫茶店という空間は、店主次第でどんな風にも変わっていけるのだと感じた。
義一さん・和勇さんの姿勢は、飽くなき向上心の大切さを教えてくれる。
この先も、これまでのように何年も続いてほしいと思った。

(単行本『東京ノスタルジック喫茶店』河出書房新社刊、より一部引用。)


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珈琲 木の実(小岩)-02につづく
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by makishiozawa | 2009-11-10 20:07 | 東京ノスタルジック喫茶店
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